株式会社ミックスは、広島県広島市に本社を構え、Webサービス事業やイベント事業など、オンライン・オフライン双方で幅広く事業を展開しています。2025年に代表が感じた、「地方の中小企業は、まだまだAIに対する取り組みが進んでいない」という危機感をきっかけに、同社は部署横断でAI学習を開始しました。現在学びをスタートさせて約1年ですが、未経験の経理担当者がPythonで業務システムを自作するなど、着実な成果を上げています。1年間の学びは、広島で事業を営む企業に何をもたらしたのか、そしてAIを活用しどのような未来を描いているのか。受講メンバーである総合企画室長の北川和典様、ICT戦略事業本部の森元義晴様、経理担当の大山寿恵様、同じく経理担当の中本仁美様の四名にお話を伺いました。「このままでは取り残される」代表の危機感から始まったAIへの挑戦──まず、『ホリエモンAI学校』を受講することになった経緯について教えていただけますか?北川様: 弊社の代表が広告で『ホリエモンAI学校』を知ったのが始まりです。弊社はイベント事業とWeb制作関連の事業を行っていますが、特に制作分野は将来必ずAI化が進む分野です。今のうちに手を打っておかないといけない、そんな強い危機感を代表が持っていました。また、『ホリエモンAI学校』が代理店を募集していたことも知り、事業としての将来の可能性も感じて、代表自らすぐに問い合わせをしたと聞いています。──受講メンバーは、さまざまな部署から選出されていますね。北川様: はい。私と代表が東京に行って『ホリエモンAI学校』から直接話を聞き、これは社員にぜひ学ばせるべきだという話になりました。特に経理部や営業企画部門は、AIを活用して業務を効率化できる余地が大きいと考え、人選を進めました。制作メンバーは日々の業務に追われているため、まずは比較的動きやすい部署からスタートした側面もあります。──受講を始めた約1年前当時は、広島の他の企業ではAI導入の動きはありましたか?森元様: 1年前の時点では、広島の中小企業にAIをスクール等を使って学ぶという感覚はほとんどなかったと思います。弊社内でも、個人的にChatGPTを使っている社員はいましたが、あくまで質問して回答を得るレベルでした。他社の方と話をしていても「AIはすごいよね」という話題は出ますが、それをどう業務に結びつけるかという具体的な話になることはほとんどありません。広島と東京では、温度感が大きく違うと思います。決め手は『ホリエモン』の名を冠した、圧倒的な安心感──AIを学ぶ場所として、なぜ『ホリエモンAI学校』を選ばれたのでしょうか。北川様: 他のスクールは特に検討しませんでした。決め手は、1年間というしっかりした学習プログラムと、何より『ホリエモン』という強い看板です。誰でも知っている名前だからこその信頼感がありました。AI関連のセミナーや研修学校の中には、内容が伴わない高額なものや、運営元がよくわからず「大丈夫かな?」と心配になるものも存在すると聞きます。堀江さんの名前を掲げている以上、その心配はないだろうと安心できた点が一番の理由です。──経理ご担当のお二人は、最初に受講の話を聞いた時、どのように感じましたか?大山様: 最初は「私でいいんですか?」という気持ちが率直なところです。でも、AIには興味があったので、「やらせていただけるのであればぜひ!」と嬉しく思いました。中本様: 私はAIに関する知識が全くなかったので、最初は「大丈夫かな」と少し不安でした。ですが、知識がない初心者でも受講できると聞き、それなら頑張ってみようという気持ちになりました。──開発に携わってこられた森元様はいかがでしたか?森元様: 私自身は開発などにも携わっていたため、AIも個人的に使っていました。ただ、『ホリエモンAI学校』は業務効率化に主眼を置いていると聞き、どんな使い方ができるのか興味が湧きましたね。資料を見せてもらうと、知らないAIツールもあり、まずはそれらがどういうものなのか知りたい、というのが最初の感想でした。見え始めた具体的な成果、明確なゴールを設定する進め方が後押しに──受講が始まってから、学習はスムーズに進みましたか?北川様: 最初のうちは、動画を見続けるのに苦労しました。正直、ちょっと眠くなってしまったこともあります。ただ、自分の業務に直結するような興味のある内容が出てくると、集中して見ることができました。中本様: 学習の目安スケジュールが決まっていたので、時間の管理に苦労することもありました。一方で、オンラインなので分からなければ何度も見返せますし、聞き逃しても戻って確認できる点は非常に良かったです。。──学習を継続する上で、何が支えになりましたか?北川様: 常に新しいコンテンツが追加され、アクセスするたびに新しい発見があるのでモチベーションアップにつながりました。また、すごいスピードで進化するAIについていくのは大変ですが、講座の動画を見ることで最新情報をキャッチアップできますし、「この内容もう古いよね」ということがないのも良い点だと感じました。そして何よりも、最初に「自分の業務で何を効率化したいか」という目標を設定したことが大きかったと思います。漠然と学ぶのではなく、目指すべきゴールを明確にする進め方が、途中で脱落せずに、結果を出すまで続ける大きな後押しになったと思います。──皆様が設定した目標に対して、どのような成果がありましたか?大山様: 私は、請求書のファイル名を自動で書き換える仕組みをPythonで作りました。最近の請求書は、郵送ではなくWebサイトからダウンロードするケースがほとんどなのですが、後から検索できるように、その都度「日付・取引先名・金額」といった情報を入れたファイル名に手作業で変更して保存していました。作業の手間もさることながら、他の業務中に手を止めなければならないのがストレスで、請求書の中身をAIに読み取らせて、自動でファイル名を付けられるようにしてみたんです。──素晴らしいですね!開発経験はおありだったのですか?大山様: いえ、全くありません。『ホリエモンAI学校』で学びながら、ChatGPTに一つひとつ質問を重ねて作っていきました。思った以上にうまくいき、ここまでできるんだと自分でも驚いています。中本様: 私は、Googleカレンダーに入力された会議室の予約状況を集計する作業を自動化しました。以前は、カレンダーを一つ一つ開いて、二つある会議室の利用時間を目視で数え、Excelにそれぞれの利用状況を手で打ち込んでいたんです。今ではボタン一つで月間の利用状況が自動で集計されるようになり、ずいぶん楽になりました。AIが当たり前のツールに。地方企業こそ、今すぐ一歩を踏み出すべき──1年間の受講を経て、皆様のAIに対する意識に変化はありましたか?中本様: 自分とは無関係だと思っていたAIが、とても身近な存在になりました。新しいツールにも興味が湧くようになり、世界が広がった感覚です。大山様: 手順が決まっているような定型作業に対して、「これはAIで自動化できるかもしれない」などと考える癖がつきました。それまでは「めんどくさいな」と感じながらも、特に考えずに今までのやり方をそのままやっていました。それが、常に効率化を意識するようになり、仕事に対する思考の仕方が変わったと思います。──今後、御社でどのようにAIを活用していきたいと考えていますか。森元様:まずは、バックオフィスや制作業務など、自分たちの業務でできるところから自動化や効率化を進めていきたいと思います。例えばメールで受信した内容をスプレッドシートに書き出すとか、Slackに通知を飛ばすとか。細かいところからAIを使いこなせるようになり、段階的に活用度合いを高めていくイメージです 。将来的には、AIを活用したシステム開発のお手伝いや、AI導入のコンサルティングなど、他の企業のサポートもできるような実力をつけていきたいですね。──御社は広島の中でもAI活用企業の先駆けだと思います。AI導入の必要性を感じながらも、最初の一歩が踏み出せない地方企業の皆さんに、最後にメッセージをお願いできますか。北川様: 私たちが営業で企業を回ると、多くの経営者が危機感を持っている一方で、「何から手をつけていいか分からない」と悩んでいます。そんな時、私たちの経理部門の事例をお話しすると、ほとんどの方が「初心者でもそんなことができるのか」と驚かれます。特に経理や営業といった部門はどの会社にも存在し、AIで効率化できる業務の宝庫です。大手企業のように厳しいルールがない中小企業ほど、実はAIを導入しやすいです。今このタイミングで、一歩を踏み出すかどうかが、1〜2年後に大きな差を生むはずです。もしかしたら、AIによってさまざまな業種や業態そのものが大きく変化し、さまざまな仕事が消滅するかもしれません。「あの時やっておけばよかった」ではなく、「やっていたから今がある」と言える企業が増えるよう、私たちの経験を伝えていきたいですね。