株式会社マナビバは、未経験者向けのプログラミングやSNS運用などのオンライン教育事業を展開しています。2024年4月、ホリエモンAI学校のゼロ期生としてフランチャイズに加盟した同社。当初は半年間売上がゼロと苦戦したものの、その後V字回復を遂げ、急成長を実現しました。その裏側にあったのは、ホリエモンAI学校FC本部(以下本部)との連携によって確立された「地域校ならではの価値提供」だったそうです。地域校としての取り組みや成功の秘訣について、代表取締役の前田 祐樹男様に詳しくお話を伺いました。認知向上などを期待し加盟も、半年間法人受講「ゼロ」の苦しい日々──はじめに、株式会社マナビバ様の事業内容についてお聞かせください。前田様:マナビバは、プログラミングやSNS運用、Excel、VBAといったスキル習得に向けた、オンラインスクールや研修を提供する教育事業を行っています。弊社の特徴としては、個人であれば転職希望の未経験の方が対象であり、法人であれば若手や新人向けの研修などを行う点です。個人・法人どちらも、未経験の方への教育に力を入れております。経験のない方が専門知識を身につけて新たな職に就けたり、企業がDXやIT化を実現し、事業を成長させられたりできるようサポートしています。──そもそも、『ホリエモンAI学校』を知ったきっかけは何だったのでしょうか。前田様:実は、私自身は当初『ホリエモンAI学校』をまったく知りませんでした。マナビバのスタッフが、X(旧Twitter)で「ホリエモンAI学校 ゼロ期生募集」という投稿を見つけたのがきっかけでした。これからフランチャイズを共に作っていくパートナーを募集するという内容で、当時最新だったAIに関するものであったこと、そして研修の対象者が「未経験者」であったことから、弊社の事業との親和性を強く感じ、話を聞いてすぐに申し込みを決めました。──未経験者向けという点が、やはり魅力だったのですね。前田様:はい。それに加え、フランチャイズといってもまだ仕組みが固まっておらず、「これから一緒に作っていける」という点にも惹かれました。そして正直に言うと、やはり『ホリエモン』というネームバリューが、弊社のブランディングや広告宣伝にも繋がるだろうという期待が大きかったです。弊社はもともと東京に本社があり、行政の企業誘致のプログラムに参加し、当時はまだ福岡に本社も移転していませんでした。地元企業とのつながりづくりに苦労しており、「ホリエモンAI学校の福岡校」として、地域での認知度を上げられれば、という思いもありましたね。──『ホリエモンAI学校』に加盟されたのが2024年4月ですが、加盟当初の集客状況はいかがでしたか。前田様:正直に言うと、加盟直後はほとんど反応がなく、最初の半年間ぐらいは法人向けの売上はゼロでした。本部がプレスリリースを出してくれたおかげで個人の方が2名申し込んでくれましたが、本当にそれだけです。半年間、その2名だけで、法人受講はまったく獲得できない状況が続きました。──契約当初に厳しいご状況になった要因としては、どのような理由がありますか?前田様:加盟当時の2024年4月頃は、生成AIに対しては、「まだ早い」と考える企業が多かったのが苦戦の大きな要因です。また、我々自身もAIをまだ使いこなせているとは言えない状況でした。ChatGPTに尋ねたり、ネットで調べたりした世の中の活用事例を説明するものの、お客様である中小企業の経営者の方々からは、「それは大企業だからできることですよね」という反応が多く、なかなか契約には至らなかったんです。「AIが便利なのは分かったし、商談自体は勉強になった」と言われるだけで、結局は弊社の単独セミナーのような形で終わってしまうことが続いていました。時流の変化、本部とのコミュニケーションやYouTube出演が後押しに──売上がゼロだった状況を、どのように打開されたのでしょうか。前田様:最初の1社目を獲得するために、福岡の企業限定で「オフラインで直接訪問してサポートします」という付加価値を打ち出しました。これがきっかけで、最初の契約が決まりました。ただ、売上が急加速する転機となったのは別の要因です。加盟から1年が経った頃、世の中全体でAIへの関心度が一層高まったんです。こうした時流の後押しと、本部と直接コミュニケーションを取る機会を得たことが、急加速の要因としては大きかったですね。──本部との対話で、何か変化があったのですか。前田様:アドバイスをもらったというより、本部が目指す将来像を深く理解できたことが大きいです。それまでの私たちは、単に「AI研修を売り込む」ことしか考えていませんでした。しかし、本部が見据えていたのは、研修の提供に留まらず、AIを活用したDXコンサルティングで、お客様の業務改善や売上向上を実現することだったんです。その視点を得てからは、営業でお話しする内容が大きく変わりました。「AIの使い方を教えます」ではなく、「AIを活用して、一緒に業務改善や売上向上を実現しましょう」と提案できるようになったんです。──研修サービスから、事業課題を解決するコンサルティングへと提案内容を進化させたのですね。前田様:その通りです。本部と話す中で、「研修という形にこだわる必要はない。ツール提供でも外注でも、お客様の課題解決になるなら何でもいい」と言われたのが印象的でした。この一言で視野が広がり、お客様の課題に合わせて「ここはAIを使いましょう」「ここは逆に使わない方がいい」といった踏み込んだアドバイスができるようになりました。──『ホリエモン』というネームバリューの効果はいかがでしたか。前田様:正直、加盟当初はほとんどありませんでした。風向きが変わったのは、福岡校の売上が伸び始めた頃、堀江貴文さんのYouTubeチャンネル『ホリエモンチャンネル』に出演させていただいてからです。それまでは「堀江さんに会ったことあるの?」と聞かれても「ないです」と答えるしかなく、繋がりが薄いと思われがちでした。しかし、実際に会って話した経験を商談で伝えると、「すごいですね」とお客様の反応が明らかに変わったんです。さらに、堀江さんにご紹介いただき、福岡のラジオ局『CROSS FM』の番組にも出演しました。それを機にCROSS FMと福岡のサテライトパートナーシップを組むことになり、今では月曜から木曜まで朝の番組に出演させてもらっています。YouTube出演を機に、当初期待していた以上のブランディングと知名度向上に繋がっていますね。軌道にのり事業の主力へ。地域校ならではの取り組みが成功の秘訣──素晴らしい展開ですね。具体的な売上についてもお伺いできますか。前田様:加盟後半年間は売上がゼロでしたが、その後の1年で売上は1000万円近くにまで成長し、そこからまだ1年経っていない状況です。現在までの売上は2000万円を超えており、昨年比で約2倍です。来期の2026年7月期には、ラジオ出演などの効果もあり、売上は3000万円、つまり昨年の3倍近くになると見込んでいます。──これほど売上が成長しているのであれば、利益も合わせて大きく伸びているのではないでしょうか。前田様:はい。営業利益率は約50%確保できています。営業などを外注している人件費や展示会出展費用などを差し引いても、利益率は約20%を確保できています。弊社の事業の主力として、しっかりと利益が出ていますね。──実際に受講されたお客様からの評判はいかがですか。前田様:先ほどお伝えしたマナビバ独自の取り組みである、受講企業様へ直接訪問して支援するオフラインでのサポートが非常に好評です。「目の前で操作風景を見てほしい」「社内の業務フローを直接見てアドバイスが欲しい」といったニーズに応えられるため、「ここまで伴走してくれる研修会社はない」と大変喜んでいただいています。また、本部に対しても、最新情報が盛り込まれた動画がすぐにアップされる点や、受講生の要望をスピーディーにコンテンツへ反映してくれる柔軟な対応について、高く評価する声が届いています。──『ホリエモンAI学校』に加盟したことで、ほかの事業への相乗効果はありましたか。前田様:相乗効果も非常に大きいですね。入り口はAI研修の話なのですが、そこから「まずはExcelの基礎から教えてほしい」「エンジニア育成のためにプログラミング研修もお願いしたい」といった形で、弊社の他の研修サービスを受講してくださる企業が何社も出てきています。AIをフックに、多角的なお付き合いに繋がっています。──フランチャイズ加盟を検討している企業へ、先輩としてアドバイスをお願いします。前田様:『ホリエモンAI学校』のフランチャイズ加盟は、地域に根ざし、泥臭く活動できる企業にこそ向いていると思います。その地域で愛され、信頼されている企業であれば、大きな成果を出せるはずです。地方で事業を行っている企業においては、オンラインだけの関係性を嫌がるお客様も少なくありません。訪問支援もそうですが、実際に会いに行き、顔を合わせて話すことができる点は、地域校ならではの特徴です。オンラインの便利さを掛け合わせることで、より大きな提供価値を生み出せるサービスだと思います。──オンラインの良さと、オフラインでの人間関係の構築を両立できるのが、『ホリエモンAI学校』にフランチャイズ加盟し成功する秘訣ということですね。前田様:そうです。質の高い動画コンテンツやウェビナーといったオンラインコンテンツは、本部が責任を持って最高のクオリティで提供してくれます。加盟店である我々は、お客様に寄り添い、しっかりと支援し関係構築をしていく。この役割分担が、お客様にとっても我々にとっても、非常に良い形で機能することが成功の秘訣ではないでしょうか。